【ベロニカは死ぬことにした】狂気の名作!地球の裏側にこんな作家がいるなんて・・・







今回紹介するのはブラジルの小説家パウロ・コエーリョの『ベロニカは死ぬことにした』です。

これは正確には買ったものではなくて借りたものなのですが、あまりに衝撃的だったので記事にします。






主人公のベロニカは自殺を試みるのですが失敗し、目覚めたときには精神病院に収監されていて・・・
というお話です。


狂った人たちが沢山登場するのですが、そもそも狂っているとはどういうことでしょうか?
きっと答えの出ない問題だと思いますが、この本はそれを考えるきっかけを与えてくれます。



物語の中で狂った王国の話が出てきます。

悪だくみをした魔術師が国民の飲み水を支える井戸に狂い薬を入れた。
国民は皆狂い始めた。
王室で使う水は別の井戸から取っていたので王様は狂わなかった。
王様は事態を鎮静化しようとした。
しかし、狂った国民たちは「王様は狂っている」と反乱を起こした。
そこで王女が提案する。「王様、私たちも皆と同じ水を飲みましょう」
王様も狂い始めた。
すると国民の反乱は終わった。
「俺たちの王様は素晴らしい政治をする」と。
王国は平和を取り戻した。


示唆に富んだ寓話だと思います。
こんな国は世界中にあります。
もちろん僕が住むこの国も、そうかもしれませんね。

”狂っている”とは?
”正常”とは?


深い洞察を与えてくれる一冊です。

他にも見どころが沢山あるので是非ご一読ください!



日本で映画化もされています。

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